混用構造の耐震性は?

中古マンションの耐震性を知る際のポイントに、混用構造があるのです。建物には構造形式というものがあるのです。

構造形式とは、建物の重さや地震の力を伝える方法のことで、ラーメン構造・壁式構造・トラス構造などがあるのです。

ラーメン構造とは、柱・梁のフレームで力を伝達する方法のことで、壁式構造とは、壁の部分で力を伝達する方法のこと、またトラス構造とは、三角形を基本としてそれが集まって構成される構造形式を言うのです。

これらの構造形式が決まれば、それに適した構造種別や使用部材を決めるのです。構造種別とは、建物の主要な骨組みを形成する材料で種類分けしたもので、木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造などがあります。

では、中古マンションによくある混用構造とはどういったものなのかですが、あまり聴き慣れない言葉ですが、混用構造とは、たとえばひとつの建物に、ラーメン構造と壁式構造が混ざっているものや、ひとつの建物に、鉄筋コンクリート造と木造の二種類の構造種別を採用しているものをいうのです。

日本建築学会の公表している簡易な耐震診断では、旧耐震の建物で、構造種別が混用構造の場合は耐震診断が必要とされているのです。

また、中古マンションの購入で、住宅金融支援機構の住宅ローン“フラット35”を利用したいと申請する場合、いくつかの基準に適合しなければならないのですが、その中のひとつに、構造形式がラーメン構造と壁式構造を併用していないことという条件があるのです。

つまり、混用構造の建物は耐震性が低いと判断されているのです。つまり、混用構造の建物では、壁式構造の部分で壁を伝わって下に流れてきた力は下部のラーメン構造の梁に伝わります。梁は水平ですので、上からの大きな力がかかると垂直方向に流すことができなく、梁の部分に大きな負担がかかる形となるのです。

現在ではあまり見かけることはないのですが、古い建物にある場合もありますので、これから中古マンションを購入予定の方は、その建物が、壁式構造とラーメン構造の混用構造になっていないかをチェックするようにして下さい。

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