地震につよいマンションとは?(9)

地震が来たとき、建物が横から受ける力に対して、踏ん張って耐えられる強い形状とそうでない形状があるのです。

地震時に建物が受ける横からの力に対し、踏ん張る力が強い建物が、地震に強いすなわち耐震性の高い建物と言えるのです。そこで、その踏ん張る力が強い建物はどのような形状をしているのか立面形状から考えていきます。

マンションの立面形状とは、そのマンション全体を正面からみた建物の形のことなのです。基本的に東西南北の4面の立面が存在するのです。これを図面化したのが、立面図なのです。この立面図ですが、よくマンションのパンフレットやモデルルームに記載されていますので見て下さい。また、立面図を切り開いて各階ごとに内部の様子を描いているのが展開図といいます。

平面図と違うところは建物の縦方向の情報がわかるということです。たとえば何階建てなのか、一番高いところで地上から何メートルの高さがあるのか、四角い形をしているのか、もしくはセットバックしているのかなどがわかります。ちなみに、セットバックとは、上階になるにつれて外壁のラインが後退していく形を言うのです。

マンションで最もよく見かける立面図は長方形なのです。長方形のことを整形とも言います。

しかし中には斜線制限を等を受け、段々にセットバックした形(この形は山を切り開いて建てられた場合に多くあります)、地盤に高低差があって建物にも段差がある形、階高の不揃い(高い部分や低い部分が入り混じっている建物)などがあります。

これらの平面形状、立面形状は、単にデザインだけでなく、敷地の形や様々な法的制限を受けてそのような形になっていると考えて下さい。

平面的にも立面的にも非対称でバランスが悪い建物は、地震の力を受けた時に大きく変形しやすく、建物が受けるダメージが大きく、壊れる恐れが高くなります。しかし、全てがそうかというとそうではないのです。そのような形状を採用する場合に、弱点と考えられる箇所に補強や粘り強さを持たせるなど、地震に耐える設計をすることで安全を確保しているのです。

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